皆様のおかげをもちまして
昨日は角正の2月の年中行事
「大般若会」
が盛会のうちに終了いたしました。
今日は「大般若」について少し説明させていただきます。
「大般若」とは、「大般若波羅蜜多経」の略称で、
600巻余りの膨大な経典です。
紀元一世紀ごろより仏教の聖地インドに伝わっていたこの経典を、
「西遊記」で有名な三蔵法師が中国に持ち帰り、
更に4年の歳月をかけて漢訳し、完成させたものです。
つまり、「西遊記」で三蔵法師が白馬に乗って孫悟空たちをを供に従え、
幾多の苦難を乗り越え天竺(現インド)へ旅した目的がこの
「大般若波羅蜜多経」だったわけです。
除災招福・五穀豊穣・国家安寧を願う大変ありがたい経典ですが、
なにせ600巻の膨大な経典、他のお経のように一語一句を読経することが
不可能なため、導師様だけが金襴表装の大般若第576巻目「理趣分」を読み、
その他の僧侶が600巻を分担して転読します。
経文を読みながら各経巻を扇形に広げて左から右、右から左へと
交互に音を立ててめくります。
そのときにおきる風を「般若の風」といい、この風で尊いお経の功徳をいただきます。
昨日は親戚・縁者約50名の皆様にご参集いただき、
参列者の方は勿論、世の中の病魔退散や諸願成就を念じました。
「大般若波羅蜜多経」〜
「降伏一切大魔最勝成就」〜